楽級通信ぷらす

大事な事からそうでもない事まで毎日呟いていきます。

自分の役割

本日、勤務校で総合防災訓練が行われました。東日本大震災級の地震を想定しての訓練です。ふと、震災の頃を思い出していました。

 

東日本大震災から10年という節目の年。私は宮城県出身なのですが、当時は東京の大学に通っており、ちょうど教育実習に向けた事前指導を受けている最中に地震がきました。東京ですら、とんでもない揺れでした。どれだけ続くんだという揺れがおさまり、避難した後に地元である宮城県が甚大な被害を受けたことを知りました。東京ですらこれ程の揺れなのに、家族は大丈夫なのだろうか、ととにかく不安な期間を過ごしたことを覚えています。

 

幸い家族は無事でしたが、知り合いの家族が亡くなったり、本当に辛い報告も耳にしました。そして、現在自分は宮城県で教員をしているのに、実際に宮城県では被災していない私がクラスに震災の話をすることにも後ろめたさを感じていました。

 

生徒たちを見ていると、本当に明るく、前向きな生徒が多いです。どんだけ元気なんだ、と思ってしまうこともあるのですが、何気に私自身が元気付けられているのだと思います。実際に宮城県で震災を経験した生徒たちの傷を癒すことは私にはできないと思いますが、生徒たちが1人残らず幸せになれるような繋がりを作る手助けをすることが私の役割なのだと思います。

 

1人残らず幸せになるための繋がりを作れるよう、これからもクラスに自分の願いを語り続けていきたいと思います。