楽級通信ぷらす

大事な事からそうでもない事まで毎日呟いていきます。

基本に帰る

数学IIの8回分の課題を与えてのミニ単元『学び合い』の最後の授業でした。暑い中問題を理解しよう、みんな理解できるようにしようとする生徒の姿がとても印象的でした。みんなのため、必死になってくれた生徒もいました。しかしその一方で、クラスとしての課題もたくさん浮き彫りになった授業でした。

 

一言で言えば、全員達成への必死さの無さです。一生懸命課題には取り組んでいます。しかし、何がなんでも全員できるようにしようという雰囲気がないのです。途中、グループの固定化が続いたため、人とのつながりをもつことの大切さも語ってきました。それでもなかなか状況は変わりません。そんなことを考えていると、実は根本的にこの授業を行うことの意義を語り切れていないのでは?と思うようになりました。

 

帰宅後、授業で何を目指していきたいのか再度考えてみました。『学び合い』の本も読み返しつつ、基本に立ち返りました。わかっていたと思っていたのに見落としていた部分がたくさんありました。考えを整理するため、以下クラスの生徒に語ろうと思う内容を書き込みます。

 

「目指すは理想の職場。それはみんなにとって居心地のよい職場。クラスに置き換えると、みんな楽しく学べるクラスだね。そんな職場では、みんなが互いに助け合ってる。得意不得意は必ずあるから、自分が得意な分野で助ければいいんだよ。そして、必要なときに色々な人の力をかりることができるようになることが大切。そういうクラスが、1人も見捨てないクラスなんだよ。1人でも見捨てることはとても損。人だから苦手な人は必ずいる。だけど将来の職場ではそういう人がいるかもしれないし、そういう人とも折り合いをつけて力をかりれば、自分にとって大きな得になる。君たちには、1人も見捨てず、みんな楽しく学べる理想のクラスを目指してほしい。」