楽級通信ぷらす

大事な事からそうでもない事まで毎日呟いていきます。

折り合いとは

『学び合い』を始めたときから、折り合いをつけることは、「まぁ大事だよね」とは考えていましたが、かなり抽象的なものでした。今でも生徒に「折り合いをつけるのは大事だよね」とは言ってるものの、軽い感じで何かもやもやしていました。そして、妥協との違いを自分に質問しても答えられる自信がありませんでした。

 

文化祭に向けての準備で生徒たちがたびたび口論になる様子を見て、ハッと気付きました。折り合いをつけるというのは「Win-Winな解決策を探ること」なのではないか?と。Win-Winを目指せば、お互いが納得して「じゃあそれでいこう」と和解し、次に進めます。しかし相手の意見に合わせて「もうそれでいいよ」となると、相手だけが勝ち、自分は負けます。つまり、妥協はWin-Loseと説明がつきます。

 

この事を踏まえ、文化祭後のSHRでクラスのみんなに次のように語りました。「お互い本気だからこそぶつかるのはしょうがない。社会に出ても、そういう場面は多々あるだろう。大事なのは、そんなとき自分だけ勝とうとせず、どちらも勝てる選択肢を探すこと。今回の文化祭は、それを経験するという意味でも貴重な機会だったと思う。何度も揉めてその体験をした君たちは文化祭前よりも確実に成長している。これからも期待してるよ。おつかれ様!」