楽級通信ぷらす

大事な事からそうでもない事まで毎日呟いていきます。

連携中学校で『学び合い』

私の勤務校と連携している中学校で高校入試の対策講座を行う機会をいただきました。高校の教員が中学生に高校入試の解き方等を授業で解説していくというものです。せっかくなので『学び合い』でやってみることにしました。昨年度の高校入試の第一問と第二問を両面で渡し、「全員が30点以上取れるように勉強しよう」という課題にしました。ちなみにプリントの問題を全て解けると50点くらい取れます。授業の最初に以下のように語りました。

「受験は団体戦だよ。君たちのライバルはどこにいる?同じ中学校の仲間以上に、周りの中学校の生徒たちが圧倒的に多いよね。そんな中、自分だけが勝ち上がろうとする子が多いクラスとみんなで成績を上げようとするクラス、どちらが強いと思う?考えるまでもないよね。富士山はなんで高いと思う?裾野が広いからだよ。つまり、みんなの力で数学が苦手な子もレベルアップできるし、何より得意な子もさらにレベルアップできる。ぜひ今日はみんなの力を見せてほしい。」

私自身は「私は解説しているけど、参考にする人だけ聞けばいいよ。とにかく全員が課題を達成することが大事。考えて行動しよう。」と話した上で、大きめの独り言で黒板で解説をしていました。するとiPadで解説を撮影する子や、必要な問題だけ聞く子、友達と話し合う子など、多種多様な学び方で見てるこちらが楽しくなってきました。このクラスにとってはおそらく初めての『学び合い』だと思うのですが、想像以上の活気に嬉しくなりました。

来週はもう一方のクラスで行う予定です。この機会に「仲間を得ることの大切さ」を少しでもわかる子に伝えられたら最高だな、と考えながら次回も頑張りたいと思います。