楽級通信ぷらす

大事な事からそうでもない事まで毎日呟いていきます。

1人見捨てると大損

『学び合い』の初期の研究の本を中心に読み進めています。読んでみると、「1人も見捨てない」を強調する意味が少しずつ明らかになってきました。

結論からいうと、「1人くらい見捨ててもいい」という社会構造をもっているクラスは恐ろしいほどに大損です。「1人くらい見捨ててもいいや」という社会構造をもっているクラスであれば、1人見捨てても、その次の見捨てられる予備軍を生み出します。そして人が減ることはチームの力が大きく落ちます。

人は「リードする人、どちらでもいい人、怠ける人」の割合がおよそ2:6:2に落ち着きます。理科の実験の役割分担についての研究が載っていたのですが、教師から見ていつでも実験に率先して取り組む子のみで構成した班でも、結局最終的には役割がくっきり分かれるそうです。

と考えると例えば教師側で来年度に向けてのクラス分けを考えたとしても、それはあまり意味を成さないのかも?結局役割の分布が落ち着くのであれば、「どんな子で構成されているかに関わらず、1人も見捨てない文化をもつ集団を作っていく」ことがカギになってくるのだと思います。

まだ読んでいる途中ですが、今の『学び合い』の本と照らし合わせて重要なヒントを得られそうです。じっくり読み進めてみます。
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