楽級通信ぷらす

大事な事からそうでもない事まで毎日呟いていきます。

心の余白

「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」を読みました。以前Book Cafeのイベントで参加者の方からご紹介いただいた本です。読書の歴史を紐解くことで、現代人が本を読まなくなった背景について示されています。

特に「花束みたいな恋をした」の麦くんのストーリーが印象的でした。麦くんはもともと映画や小説が好きだったものの、社会人になって働き続けるうちに、次第に心のゆとりがなくなっていき、遂にはパズドラくらいしか趣味がない、という状況になってしまったそうです。実は私自身、麦くんのようにパズドラくらいしか趣味がないような時期がありました。忙しかったからなのか、もともと大きな趣味がなかったせいなのかは分かりませんが、とにかくやることがパズドラくらいしかないのです。ふとしたきっかけで読書の楽しさを知り、少しずつ幅広いジャンルの本を読み始めたような感じです。

本書の結論にも結びつく内容ではあるのですが、やはり心のゆとりがキーワードとなりそうです。仕事は好きだけど、だからこそやり込みすぎない。そんな余白をもった働き方が求められているのかもしれないと、本書を読んで強く感じました。働いていても、スラスラ読める素敵な本でした。

f:id:aytksh:20240707155155j:image