Audibleで「デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか」を聴きました。タイトル通り、デンマーク在住の著者が、現地の人たちの働き方についてまとめた一冊です。主に印象に残ったポイントは、以下の3点です。
⚫︎人生において自分とその家族を何より大切にしたいという価値観
「家族との時間を大切にしたい」という価値観だからこそ、濃い勤務時間になっていくのだと感じました。ちなみに必ず勤務時間内に全て終わるわけではなく、終わらなかった分を持ち帰ることもあるそうです。でも自分の価値観に従ってそうした点を考えると、積極的な持ち帰りといえるかもしれませんね。
⚫︎部下への信頼がベースとなっている組織マネジメント
デンマークの管理職は、部下に対し「この前頼んだ仕事できてる?」などの確認はほとんどせず、「必ず達成してくれるはず」と信じて任せるのだそうです。もちろん全く確認しない訳ではありませんが、このマインドのおかげで上司も部下も心にゆとりができているのは間違いなさそうです。ちなみに役職はありつつも、上下関係というものはデンマークにはないそうです。フラットに意見を言い合える雰囲気も特徴のひとつなのかもしれませんね。
⚫︎著者自身の壮大な「実験」
この本の執筆自体、著者にとって大きな人体実験だったとあとがきで示されています。この本を書き進める中で、著者自身のワークライフバランスに嬉しい変化が生じたというところから、著者自身にとってもかけがえのない一冊になったのだろうなぁと感じました。
自分の働き方について、たくさんのヒントをもらえた一冊でした。実は先日の「印象に残った本」を参考図書とするBook Talkイベントに参加された方から薦めていただいた本でもあります。私にとっても印象深い一冊となりました。素敵な本を紹介いただきありがとうございました!