「木を植える男 ポール・コールマン 42000キロ徒歩の旅」を読みました。大谷翔平選手の53HR、55盗塁のように、現実には漫画やアニメみたいな信じられない話があるものです。本書もまさにそれで、このポール・コールマンという男性、実在する人物で、木を植えるために42000キロ歩いたというとんでもない方です。
そのストーリーもとても魅力的で、もともとは大富豪のお抱え運転手をしていたらしいです。給料も良く、何不自由ない生活を続けていたのですが、そんな生活に少しずつモヤモヤし始めます。そんなある日、天からの啓示があり、悩んだ末に「自分は地球のために働こう」と決めて職を辞し、旅に出るという物語です。
地球のために働くと言っても、当然ながら地球は給料を払ってくれないので資金繰りに窮します。しかし、世界中を歩いて木を植えるという活動が周囲に広まり、ポールは行く先々で多くの方に出会い、そして支えてもらいます。自らの使命を発信し、行動し続けたからこそ、応援してくれる人、支えてくれる人が増えたのだと思います。
ポールの生き方に触れて、なんだか自分自身に「今、熱いと感じていることは何?」「自分は今のままで良いのか?」と問いかけるようになりました。少しでも、やらずに後悔しているものがあったらチャレンジしていこうと思いました。ポールのように自分の指針に正直に行動し、素敵な偶然に出会い、そしてその偶然を受け止める準備をしていきたいです。