楽級通信ぷらす

大事な事からそうでもない事まで毎日呟いていきます。

疾走

「疾走」を読みました。以前重松清さんの作品をBook Cafeでオススメされ、気になって重松さんの作品を検索したところ発見し、なんとなく読んでみたい感じがしたので読み始めた作品です。上下巻ある長編作品なのですが、一つひとつの表現が細やかで、その世界観に引き込まれました。

自分にとって「ハマる」小説に巡り会うと、時間を忘れて没頭することがあります。本書がまさにそれです。家族が少しずつ壊れていくとき、学校でイジメにあうとき、家出をするとき…。主人公である少年があらゆる場面で感じる「孤独」が、あらゆる角度から表現されています。その深さというか、重さが、言葉ではうまく表現できません。しかし、こういう読後感を味わうことができるのも、小説のひとつの醍醐味なのかもしれない、と感じました。重松清さんの作品に初めて触れましたが、とても独特で重みのある、素敵な作品でした。Book Cafeでオススメしてくださった方に感謝ですね😊

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