「木を植えた男」を読みました。「木を植える男 ポール・コールマン 42000キロ徒歩の旅」とは別モノで、こちらは絵本作品となります。読めば読むほど、自分の心の中に、温かい何かが少しずつ染み渡る。そんな感覚を味わうことができた一冊でした。
「魂の偉大さのかげにひそむ、不屈の精神。
心の寛大さのかげにひそむ、たゆまない熱情。
それらがあって、はじめて、すばらしい結果がもたらされる。」
本書の中の一文です。ここに作者の様々な想いが込められているように感じました。我々が日々当たり前に感じていることも、その裏にはたくさんの方々の思いや情熱が込められているのかもしれない。そんなことを考えていくうちに、少しずつ、自分が見ている景色の見え方が変わってきたような気がします。
荒れ果てた大地を緑豊かな森に蘇らせたエルゼアール・ブフィエ氏の姿は、これからの私自身の生き方を探究していく上で、ひとつのモデルになるかもしれません。絵本は久しぶりに読みましたが、大人にこそ読んでほしい、素敵な学びを得られる一冊でした。