「マスカレード・ホテル」を読みました。どうしても読みたくなり、実家の父の書斎からレンタルした一冊です。初めての東野圭吾作品でしたが、大満足な一冊でした。
相手の仮面を大切にするホテルマン、そして相手の仮面を暴く刑事。相反する流儀の2人が、次にホテルで起きる連続殺人事件を阻止するために協力していくストーリーです。この2人のストーリーだけでも読み応えがあったのですが、連続殺人事件の伏線も綺麗にはられていて、終盤はハッとする場面がめちゃくちゃ多かったです。
ホテルマンの「相手の仮面を大切にする」という点が、個人的に印象に残っています。人には他者にはわからない裏の顔もあるわけですが、そこも含めてホテルマンはお客様を尊重する立場を取るわけです。考えてみると、教師から見た生徒たちの姿も実はわからないことだらけで、氷山の一角というか、まだまだ見えていない部分はたくさんあるはずです。でも、その見えていない部分も含めて生徒たちを尊重する姿勢って、実はとても大切なのかもしれないですね。
最近の夜の楽しみは本書をゆったり読むことでした(笑)。若干ロスな感じになってますが、この流れでまた東野圭吾作品に触れていきたいと思います。