昨夜は「「叱れば人は育つ」は幻想」を参考図書とするBook Cafeを開催し、冒頭に本書から学んだことについて話題提供させていただきました。村中直人先生の前著「〈叱る依存〉が止まらない」」は、川上康則先生「教室マルトリートメント」とセットで読み、今までの教員としてのふるまいについて見つめ直すきっかけをいただくことができたという点でとても印象に残っています。本書はそれに続く「叱る」の実践問題集的な立ち位置で、著者と4人の有識者(ビッグネームな方ばかりです)との対談から、「叱る」について語り合っていきます。
対談から感じたことは、どの方も「相手ではなく、変えるのは自分自身」であるということを語っていたところです。相手を変えようとしてイタチごっこになってしまうこともあるのですが、それでも叱るのを繰り返すのは「叱らないと成長しない」「苦痛を乗り越えて強くなる」という「苦痛神話」がいまだに根深く残っていることがひとつの要因のようです。実際に「叱る」を手放したおかげで、状況が少しずつ変わった例も挙げられていました。
今回のBook Cafeでの対話でも「叱る」を実際に手放して接している方のお話を聞くことができ、「引き算で接する」ことで子どもたちが冒険モードに入るベースをつくることができるのかもしれない、と感じました。
最後に、本書で印象に残った点のひとつとして「日本には自由に冒険モードに入れる場がまだまだ少ない」という点が挙げられます。Book Cafe for Educatorsも、皆さんで自由に語り合う中で、冒険モードに入ることができるようなグループを目指していきたいと思いました。とても学びの多い会となりました。
