楽級通信ぷらす

大事な事からそうでもない事まで毎日呟いていきます。

理解し、そして理解される

Kindle Unlimitedより「いま、目の前にいる人が大切な人」を読みました。著者である坪崎美佐緒さんがコーチングを通して、様々な人が変わっていくためのサポートをしていく姿が描かれています。

本書を通して一貫して感じていたのは、坪崎さんの共感力です。本当の意味で相手の立場に寄り添うことができる方なのだと感じました。例えば講演をしていて不機嫌そうにしている人がいたとき。私だったら凹んでしまったり、動揺したりしてしまいます。しかし坪崎さんは「そんな来たくない状態なのに来てくれて嬉しい」「ずっと下向いてるけど、体調悪いのかな?」と考えるそうです。そんな坪崎さんだからこそ、相手も本音を話し、そしてその中で気づきを得るのだと思いました。

加えて坪崎さんはコーチング後に「あの人があんなに変わるなんて…何をしたのですか?」という質問を何度も受けているのですが、一貫して「私は話を聞いていただけです」と答えています。自分のことを話さず、まずは徹底して相手を理解しようとする姿勢から「7つの習慣」にある「理解し、そして理解される」を思い出しました。シンプルながらとても難しく、それゆえに絶大な威力を発揮する習慣なのだと感じました。

日頃、生徒たちにも「私なら…」「自分は…」と、ついつい自分の話をしがちな自分がいることに気付かされた一冊でした。相手の世界を観る姿勢を、少しずつ身につけていきたいと思います。

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