「学校弁護士 スクールロイヤーが見た教育現場」を読みました。Book Cafeのイベント打ち合わせにて、運営メンバーの仲間から紹介いただいた一冊です。著者は「弁護士」でありながら「教師」として現場で働いている方。実際に先生方、そして子どもたちと関わる中で、法的な側面と教師としての見方の双方から、体罰、ブラック勤務、部活動等の問題に立ち向かっています。
部活動についての「学校でやることが問題なのではなく、過酷な法的責任を課され、強制的に際限なくやらされることが問題」のような法に基づいた解釈だけでなく、「教育関係者特有の道徳観が、社会常識よりも行き過ぎた統制を児童生徒に課すブラック校則の背景事情ではないか」という著者自身が現場で直に感じたこと視点まで述べられている点が、本書の魅力的な面だと思いました。
教員だけではなかなか見えてこない問題まで可視化されていて、現場を新たな視点から見つめ直すきっかけをもらいました。明日、皆さんと語り合うのが楽しみです。