『科学的根拠(エビデンス)で子育て』を読みました。家庭、学校、塾といった様々なフィールドから「教育」を見つめ直すことができる一冊だと感じました。とはいえ、やはり職業柄、「教員」という立場から本書の内容を捉えてしまいますね(笑)。
特に印象に残ったのは、非認知能力についての部分です。教員は、生徒たちの学力以上に、非認知能力に大きな影響を与えている──そんな記述に、最初は意外性を感じました。しかし、よくよく思い返してみると、教師の教え方によってテストの点数が爆上がりした例よりも、日々の接し方や価値観に影響を受けている生徒の方が明らかに多い気がします。
また、子どもの年齢が小さいほど教育への時間投資の効果が大きいこと、幼少期に非認知能力を伸ばす重要性など、これまで漠然と「そうかもしれない」と思っていたことが、エビデンスによってはっきり示されており、目から鱗が落ちる思いでした。思わず付箋をたくさん貼ってしまいました(笑)。
さらに、終盤に登場する「エビデンスは補助線」という言葉も強く心に残りました。エビデンスを鵜呑みにするのではなく、あくまで補助線として活用し、目の前の子どもたち一人ひとりに向き合っていくことの大切さを改めて感じました。
たくさんの新しい気づきをもたらしてくれた一冊でした。
