現役教員FPの毎日マネー日記

妻と息子とともに、「今」を楽しみながら資産5,000万円を目指し、生徒が経済的自由を達成する力を育てることにチャレンジする現役教員FPの実践ブログです。

図書室のはこぶね

Audibleで『図書室のはこぶね』を聴きました。物語は、10年前に貸し出されたままだった一冊の本『飛ぶ教室』が、突然、野亜高校の図書室に返却されるところから始まります。誰が返したのか? なぜ今になって戻ってきたのか? 体育祭を前にして熱気に包まれる校内で、この謎をきっかけに新たな物語が動き出します。

印象的だったのは、単なる「謎解き」にとどまらず、登場人物たちの背景や心の奥にあるものが少しずつ明らかになっていくところです。読み進めるごとに「この人、何か隠していることがあるのでは……?」と思わせる布石があちこちに散りばめられていて、それらが最後にはパズルのピースのようにぴたりとつながっていく感覚が、とても爽快でした。特に「図書室のはこぶね」というタイトルの意味が明らかになる瞬間には、「なるほど、そういうことだったのか!」と胸にストンと落ちる感覚がありました。

また、高校という舞台ならではの「伝統」をどう受け継ぐのか、あるいは変えていくのか―。そんなテーマも盛り込まれていて、単なる青春小説以上の深みを感じました。読み手である自分自身にとっても、「守るべきもの」と「変えていくべきもの」について考えさせられるところが多かったです。

ミステリーでありながら、青春小説の温かさもあり、聴き終えたときに心がふわっとあたたまる一冊でした。