明日のBook Questに向けて、『問いのデザイン』を読みながら改めて感じたのは、問いを生かすも殺すも、ファシリテーターの振る舞いにかかっているということでした。ファシリテーターには、知識を伝えるインストラクター的な役割、地域や他者と協働するコーディネーター的な役割など、多様な顔があります。まさに「百面相」と呼ばれるほど。
中でも特に難易度が高いと感じている方が多いのが、「創る活動」と「振り返り」の場面です。「創る活動」では、参加者同士のコミュニケーションをどう支援するか、そして一人ひとりの状態をどう把握するかが大きな課題になります。「振り返り」の場面も同様に、その時々の参加者の状態を丁寧に読み取る力が求められます。つまり、問いを投げかけるだけではなく、問いを起点に生まれる思考や対話をどう見守り、どう支えるかが重要になるのです。
また、ファシリテーターの役割を『問いのデザイン』の視点で見ると、次のように言えると思います。
・作成した問いを、適切な伝え方で参加者に届ける
・投げかけた問いから生まれる対話や思考のプロセスを、丁寧に見守る
・うまくいかなければ、時間や新たな問いで柔軟に調整する
・常に「黒子」として、心理的安全性を守りながら環境をコーディネートする
黒子でありながらも、場をホールドし、空気や対話の流れをコントロールし、課題解決のプロセスに責任を持つことが大切だと感じました。
さらに印象的だったのは、「メインの問い」だけでなく、その場の空気や流れに応じて臨機応変に補うための「サブの問い」の存在です。
・素朴な問い
・意図的な気づきを与える問い
・意欲・思考・価値観を引き出す問い
・哲学的な問い
これら4つの視点を意識することで、探究をより力強くドライブできる可能性が生まれます。どちらか一方だけで良いのではなく、「メインの問い」と「サブの問い」は両輪なのだと感じました。
ファシリテーターは「問いを投げる人」ではなく、「問いを通して場を育てる人」。明日のBook Questでも、黒子として場を支えながら、問いの力で学びを育むことを意識したいと思います。
