Audibleで「総理にされた男」を聴きました。役者志望の主人公・加納慎策が、総理大臣に瓜二つの容姿を生かした精巧なものまね芸で人気を博していたところ、ふとしたきっかけから本物の総理の替え玉を引き受けることになる物語です。設定は多少無理があると感じる部分もあるものの、むしろその設定を最後まで徹底して貫くところに、この作品の面白さがあると感じました。
本書からの一番の学びは「関係者以外の視点だからこそ見えるものがある」 ということ。どんな分野にせよ、その場にいない人から見た視点というのは、ずっとそこにいる人にとっては案外、盲点だったりします。
それは学校だって同じです。ずっと同じ職場で働いていると、そこにある「常識」に知らぬ間に染まっていきます。その枠の外に出るためには、外にいる人たちの意見が必要です。本書のストーリーから、改めてその大切さを実感しました。多様な人と交流するからこそ、自分の枠が広がっていく。そう感じています。
とても痛快で、最後まで予想外の展開を楽しめた一冊でした。中山七里さんの作品は、登場人物の人間模様から色々な気づきを得られるのでいつも楽しく読んでいます。次は「バンクハザードにようこそ」を楽しみます!
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