「子どもが生まれたら、学資保険は入るもの」
数年前の自分なら、そう考えていたはず。でも、お金の学びを続ける中で、その考えが変わってきました。実際、息子が生まれてから、学資保険には入っていません。貯金と投資のみのシンプルな管理で教育資金を確保していく予定です。
学資保険の保障は、大きく分けると2つあります。一つは、子どもの進学に合わせて祝金や満期保険金を受け取れる「貯蓄」の機能。もう一つは、契約者である親が万が一亡くなったときに、それ以降の保険料が免除される「保障」の機能です。これだけ聞くと、よく出来た仕組みだなぁと思ってしまうのですが、大切なのは「そもそもどんな時に備えて保険に入るべきなのか?」です。
保険の本質は、相互扶助。みんなからちょっとずつお金を集めて、運悪く大損失に当たってしまった人にお金を渡す、いわゆる「不幸の宝くじ」です。つまり、備えるべきは「確率低いけど、起きたら人生に大きな影響を及ぼす支出」になります。家が燃えてしまったときのための火災保険、車で相手に損害を与えてしまったときのための自動車保険等が、わかりやすい例だと思います。
そう考えたとき、学資保険は何に備えるものなのか。小学校や中学校への入学祝い金等、どれも「確率低」どころかほぼ必ず起こるイベントばかり。進学にかかる費用だって、人生に影響を及ぼすレベルかと言われたらそんなことはありません。これなら「コツコツ現金を貯めて備えれば良くないか?」となってきます。備え方の観点から見ると、中途半端感が拭えません。
そして、私が学資保険に入らなかった理由がもう一つ。ドアノック商品になり得るという点です。リベラルアーツ大学の両学長によると、学資保険自体は、保険会社にとってそこまで儲かる商品ではないのだそう。運用利回りが低く、保険会社側に入る利益が少ないのです。では保険会社にとって学資保険はどんなメリットがあるかというと、ここを起点として親の医療保険や貯蓄性のある保険への見直しの提案等、本命はその「先」にあるわけです。言葉巧みな保険販売員に、そもそも会ってはならない。そう考えたとき、その入口になる可能性のあるこの保険は、個人的には避けたいものでもあったわけです。
そんなわけで、我が家は学資保険には入らないことにしました。教育資金は確実に必要なものとして、大学進学等の遠い未来のどデカい支出には来年からスタート予定の子どもNISAで備え、短期・中期の支出については現金で備える。結局、シンプルな管理が一番自分たちに合っているスタイルだと感じました。保険を検討する際には、常に「確率低・損失大に備えるものでなければ入らない」という大原則を忘れないようにしていきたいと思います。
