「賢者の書」を読みました。以前「運転者」を読んで喜多川泰先生の作品にハマり出し、その流れで読んでみました。喜多川先生のデビュー作なのですが、これもまたこれからの生き方を考えさせられる一冊でした。
特に印象に残っているのは、自分のビジョンは作りあげるもの、ということです。ビジョンはパズルのようなもので、大きければ大きいほど完成させるのは難しい。自分が行動した結果、欲しているものかどうかはともかくピースが1つ手に入る。一見関係なさそうなピースも実は伏線で、行動を起こし続けていればいずれ他のピースと繋がり、自分のビジョンに欠かせないものになっていく、というものです。
一見関係なさそうなものも、実は自分の人生にとって必然なものになり得るのだと考えられるマインドは、自分を成長させるためにも不可欠な考えだと感じました。「無駄なことなど何ひとつなかった」といえるように行動し続けることが重要なのだと解釈しました。
「偶キャリ」を思い出す内容でした。とても読みやすく、読み応えのある一冊です。また色々なジャンルの小説に手を出してみたいと思います。