「エデュケーション-大学は私の人生を変えた-」を読みました。著者であるタラ・ウェストーバー自身の壮絶な人生の回顧録です。
著者は、政府を目の敵にするモルモン教サバイバリストの父親のもと、公立校にも通わせられず、社会から隔離された生活を送っていました。そんな著者が進学した大学での学びや人との出会いを通し、今まで自分が「当たり前」と思っていた価値観が大きく揺らぎ始めます。
愛する家族と暮らしたい自分、家族から離れて自由になりたい自分、周囲とは違う価値観をもつ自分。たくさんの葛藤がありつつも、少しずつ変わっていく著者の姿が描かれています。本当にノンフィクションなのか疑ってしまうほど壮絶なエピソードが続きます。
正直、一通り読んだ今でも著者のいう「教育」の意味がまだピンときていません。もっと色々な経験をしてから読み返すと、見えてくるのかもしれませんね。600ページを超える骨太な一冊でしたが、読んだ後ものすごく余韻の残る名著でした。読んで良かったです。
「エデュケーション-大学は私の人生を変えた-」https://www.amazon.co.jp/dp/product/4150505934/ref=as_li_tf_tl?camp=247&creative=1211&creativeASIN=4150505934&ie=UTF8&linkCode=as2&tag=bookmeter_book_middle_detail_ios-22