Audibleで「陸王」を聴きました。池井戸潤ブーム継続中です(笑)。今回も最後まで楽しませていただきました。
本作は百年の歴史をもつ老舗足袋業者「こはぜ屋」が、長年培ってきた足袋製造のノウハウを活かして「陸王」というランニングシューズを製作し、会社の新たな活路を切り開いていく物語です。中小企業が情熱と技術力をもって大企業に立ち向かっていくという構図は「下町ロケット」に近いものを感じるのですが、それでも毎回続きが気になる展開が待ち構えています。
「仕事は人と人との信頼関係で成り立っている」という、当たり前なようでふとしたときに忘れてしまいがちな原則を思い出させてくれる内容でした。フィクションではあるものの妙なリアル感があり、仕事に対する情熱やチームで共通のミッションに向かって突き進む楽しさが伝わってきます。
毎度熱くなる展開で、通勤が楽しいです。池井戸潤作品に出会えて本当に良かったです。