「モチベーション3.0」を読みました。「持続するやる気をいかに引き出すか」をテーマとした本でしたが、奇遇なことに最近読んだ本に繋がる部分もあり、気づきの多い一冊でした。
ざっくり内容を説明すると、社会には人を動かす基本OSがあり、以下のように定義しています。
モチベーション1.0:生存が目的の動機付け
モチベーション2.0:アメとムチ的動機付け
モチベーション3.0:自己実現的な動機付け
2.0はルーチンワークには効果的なのですが、内発的動機付けを消滅させるため、現代では効果がほとんど得られないと結論づけています。OSは3.0に移行すべきであり、その3つのカギとなるのが〈自律性〉〈熟達〉〈目的〉です。意義のある〈目的〉があれば〈自律性〉を発揮し、日々退屈かもしれないことを驚くほどやり続けることで〈熟達〉していきます。
全体を通して感じたことは「邪魔をしない」ということです。3.0は、人は自分たちの力で伸びていけるという考えを前提としています。『学び合い』の考えにもつながりますし、「断絶への航海」で金銭ではなく他者からの尊敬を報酬としているケイロン人の社会にも通ずるものを感じました。
毎日のSNS発信もなんらかの熟達に繋がるかも?と考えさせられた一冊でした。