楽級通信ぷらす

大事な事からそうでもない事まで毎日呟いていきます。

読書会終了報告

本日「ケーキの切れない非行少年たち」のオンライン読書会でした。今回は鹿児島県の公立小学校にお勤めの前田翔平先生に話題提供をいただきました。「その子の将来像を探ることから始める」「学校だけでは限界なのかも…」「そもそも「人格の完成」ってすごいな…」などなど色々な話題が出ました。リフレクションは以下の通りです。平日の夜にも関わらずご参加いただいた皆さん,ありがとうございました😆

・多面的に子育て 教育を考える切り口になる本ありがとうございます。

・今日の読書会では本で議論されてきたことをベースに話が具体的な現場の悩みに発展して有意義な時間となりました。ありがとうございました。

・不良(良くない)少年が非行(行いが非なる)少年に、登校拒否児(子どもファースト)が不登校(学校ファースト)に…。全部大人が作っているのに…。

・多くの気づきを得ることができました。一人一人の生徒とどうかかわっていくべきか改めて考える機会になりました。

・初参加でしたが、全国の先生方の話が聞けて楽しかったです。自己肯定感の低い子どもや社会的弱者の安心できる(甘えられる)居場所が学校にも家庭にも地域にも改めて必要だと感じました。

・改めて様々な事情を抱える子どもたちが幸せになれる道を作りたいと思いました。そのためにはやはり、教師は学び続けなければいけないなと思ったところです。子どもの認知能力を上げる、子どもの様子にきちんと気づき、深堀深読みしながら、子どもの心を支えていくことの大切さを感じました。ホールケーキを等分にする文化はだんだんすたれていくのかもな…と思いながら…。 さらに、今日は新たな飲み物を知りました。アードベック…スモーキーな飲み物で、これらを愛する人々をアードベギャンというそうです。どんなものか試してみようと思いました!!興味津々。今日もありがとうございました。

ブレイクアウトを通し、各校種・各地域で様々な配慮を要する児童生徒に対し、様々な取組を行っていることを知ることができました。共通の課題もあり、少し整理できた部分もありました。まずは目の前の生徒のつまずきについてみんなで考えられる学校にしていきたいと思います。

・この本の中で「反省できるだけ上等である」という言葉が心に引っかかりました。反省するに至らない、そこまで至ることができないのに当たり前の反省を促してしまう教育現場の怖さも改めて感じました。その子は反省したふりをするしかなくなるのに… それと同時に教師一人にできることなんてたかがしれていることを自覚しなくてはと感じました。

・学び合いは「最強」説を改めて感じるとともに、それが浸透していない状況でどう対応するか、改めて考える機会となりました。はっきりいって、教員1人では限界がある。だからこそ、チームでの対応、子どもや家庭、地域を巻き込んだ総括的なフォロー、人間関係づくりが肝心なんだと思います。「教育の敗北」を生まないように、できることを頑張っていきたいと思います。

・自分とは違う考え方を知ることができてよかったと思います。非行 問題行動が ナンに起因しているかを読み解くには多分、多面的な見方も必要で そもそも全部を把握することはできないと思った方がいいのかもしれない。

・夏頃に偶然読んでいました。教室を見渡せば、そういった特性のある子は結構いるように感じ、そうした子の認知を鍛えたいとコグトレの書籍も急いで買いに行った記憶があります。実際、トレーニングを試しているところですが、そうしたトレーニングだけではなかなか難しくて、集団の中での経験を積ませたいなと思うようになっています。相手の気持ちがわからない子はよくトラブルを起こしますが、その中で本人の言動のどこが相手を怒らせたのか、とか、ちょっとイラついてしまったときどうすればよいのか、といったことを具体的に少しずつ教えていくことが重要なのかななんて思っています。学習面も同様で、漢字を覚えられない子、立体図形がかけない子など、挙げだすとキリがないほどそれぞれ特性があるなと見えるようになりました。実際、そうした個別指導を安定的に行うにはあまりにも時間がないのですが、単に努力不足とか、怠けではないのかもと思えるだけでスタンスが変わるように思うのです。実際、教室で全体と特定の個の指導を効果的に展開するには、今の一斉授業だけではなかなか難しいと思うようになりました。安定的な学習に迎える集団づくりと、誰一人見捨てない学習のありかた、教師の認識のアップデートは必須条件です。同時に、学校全体で支援できるシステム、いや地域を巻き込んでのケアのあり方も議論が必要かもしれません。いずれにしても「反省以前の子」という表現が当てはまるような子ども達を生み出さないことが本人にとっても、周囲の人間にとっても重要だと思いました。

・非行(困ったこと)は、その子供が困っているサイン 安心・安全の環境作り ASDADHDとの関連 個別の支援 一人ひとりをよく見る 変化を見逃さない 自分の中でも考えが整理できました。

・聞いていないではなく、言っている言葉の意味がそもそも理解できていない。読んでいないではなくて、そもそも字が読めない。反省しないではなくて、反省するとはどういうことかそもそも分からない。など、現場では、そもそもが通用しないことがあります。そのような場面で、教員はつい「ちゃんと聞け!」「ちゃんと読め!」「ちゃんと反省しろ!」などと言ってしまいがちです。この本を読んで、子どもたちの様々な困り感は、これらの言葉で指導できるほど単純ではないと思いました。そして、それらを読み取るためには、もっといろいろな視点を得ることが必要だと思いました。また、グループで皆さんと意見交流する中で、教育の限界を見極めて、必要に応じて医療や福祉、その他の然るべきところを頼ることも大切だと。教師の「そもそも」は、子どもたちを実に苦しめているのではと、自分の日々の教育活動を振り返る機会となりました。子どもや脳の成長とか心理学とか、もっと勉強したいと思いました。今日もありがとうございました。

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