楽級通信ぷらす

大事な事からそうでもない事まで毎日呟いていきます。

ラブカは静かに弓を持つ

Audibleで「ラブカは静かに弓を持つ」を聴きました。ずっと聴きたかった小説でしたが、ついにAudibleのラインナップに仲間入り。即ダウンロードしました。

主人公である橘は、職場の上司からとある音楽教室への潜入を命じられます。その音楽教室がレッスン中に不正に楽曲を使用し、著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむためです。昔習っていたというのもありチェロの教室に入会しますが、そこで出会った講師の先生、そしてチェロの魅力にどんどん引き込まれ、その一方でスパイのようなことをしている自分に罪悪感も芽生え…。そんな主人公の心境がとても繊細に描かれています。

楽曲と著作権という、今まで出会ったことのない題材の小説で、最後まで新鮮な気持ちで聴くことができました。本屋大賞第2位も納得です。そういえば明日は4月10日。本屋大賞2024の発表の日ですね。今年はどの作品が選ばれるのか楽しみです。