「赤と青のガウン オックスフォード留学記」を読みました。イギリスのオックスフォード大学にて博士号を取得した三笠宮家の彬子女王が、5年にもおよぶ留学の日々について記録したものです。本書は彬子女王のお人柄が滲み出るユーモアたっぷりな言い回しが特徴で、女王殿下が1人の人として経験してきた数々のエピソードが紹介されています。
ただでさえ難しい博士論文を、英語で、それもオックスフォード大学で…。途方もない道のりですが、そこに「英語は苦手だけど、研究が好きだから!」という理由で飛びこめてしまう彬子女王の行動力に驚かされました。さらに留学先での論文との戦いの日々。「努力家」の一言では言い表せないレベルです。
優しくて、誰にでも愛される彬子女王の生き方から、誠実に、自分の信じた道を進み続けることの大切さを学ばせていただきました。本書に出会えた良かったです。