昨日のドリップ教室終了後、何回かコーヒーを淹れてみました。スッキリとした仕上がりになる淹れ方、ちょっと濃いめになる淹れ方等、知識があると自分の気分に合った味で淹れる事が可能になるんだなぁと感じました。
そこでふと思ったのですが、今回のドリップ教室に参加してみて、いつも購入する100gで500円のコーヒーの価値がずいぶん変わってきたことに気づきました。というのも、いつもなら「なんとなく淹れてみたけど、まあまあうまい」程度だったのが、自分の気分に合わせて淹れられるようになったのです。もちろん、コーヒー豆の価格も質も変わりません。私の知識とドリップの方法が少し変わっただけです。
そして、私が趣味で自分の(もしくは妻の)気分に合わせて淹れるものなので、勝手に淹れて飲んで、勝手に満足しているのです。他の人との競争とかそういうものは皆無です。言ってしまえば自己満足です。だとしても、大多数の人が追い求めているブランドものの服であったり、時計やアクセサリー等を買って味わう満足よりも、遥かに低コストで満足を得る事に成功しています。たぶん。
アルビン・トフラーの「富の未来」という本を読みました。正直、かなり四苦八苦しながら。その中でのざっくりとした定義として、富とは「欲求を満たすもの」だそうです。かなり広い定義ですが、本を読み進めてみて、ブランドものの服のように大多数の人が価値を感じているものを追い求めるより、自分しか価値を感じないもを追い求める方が、超低コストで満足を得られる…ということがわかりました。考えてみると、今回のドリップ教室の件もそうなのかなと思いました。
自分に合った味のコーヒーを淹れるような「自分しか価値を感じないもの」を見つけていけば、少しずつ幸せになる人も増えてくるのではないかと思います。何はともあれ、良い趣味を1つ見つけました。