「『非正規』六法」（https://www.amazon.co.jp/dp/product/442612672X/ref=as_li_tf_tl?camp=247&creative=1211&creativeASIN=442612672X&ie=UTF8&linkCode=as2&tag=bookmeter_book_middle_detail_ios-22）を読みました。非正規雇用は法律でも守られている部分が弱いイメージを勝手に持っていましたが、思った以上に守られているということを学べた本でした。本書は３章構成で、各章は以下の通りです。
第１章：不利な労働条件を押し付けられたら、どうしたらいいの？
第２章：仕事上で起きた事故やトラブルは自己責任？
第３章：一方的に解雇や雇止めをされたら、どうしたらいいの？
各章でたくさんの事例に対する解説が詳しく書かれています。全て順番に読んでいくのは結構心が折れるので、まずは気になる事例から見ていくと入りやすいと思います。個人的に「そうだったのか！」と思った目から鱗だった部分は以下の通りです。
●バイトでも有休はもらえる！6ヶ月以上継続して勤務し契約日の8割以上働けば、年間10日もらえます。
●採用時に渡される労働契約書は何かのトラブルがあったときの証明として必須！「ボーナス出るって言われたのに出さないって言われた！」「募集時は正社員だったのに入社後にバイトって言われた！」ときなどに役立ちます。
●契約社員、パート、アルバイトの無期転換ルールがある！有機労働契約の社員が更新を繰り返し、その期間が5年を超えた場合には、社員は会社に対し正社員への転換を申し出ることができる制度です。正社員になる権利を得られる制度なのですが、半年以上の空白期間があるとそれ以前に働いた契約期間は通算に含めることができないなどの注意点があります。そこを狙って「次回の契約更新まで半年あけてほしい」とか言われることもあるらしいです。
我々教員だけでなく、生徒、保護者にも知っておいてほしい知識が目白押しです。これで読書会とかしたら楽しそう…とか考えているところです（笑）。ぜひたくさんの方に読んでほしい一冊です。
