「勉強しなさい!を言わない授業」を読みました。「成績上位の子の方が『学び合い』で得るものは多い」ということを様々な事例から示しています。
無意識に、勉強ができる子がすることは他の子に説明すること、という部分だけを抜き取って考えていた自分がいることに気付きました。対話を繰り返したり、他人同士の対話を聞くことからも色々な気づきを得ることができます。つまり、教科内容だけ取ったとしても、成績上位の子にとっては従来の授業以上に理解を深めるチャンスが生まれます。
「学びが成立するか否かを決定するのは、教え手ではなく、学び手である」という発想もグッときました。この頃の本は現在の『学び合い』の本よりも研究色が強く、自分の実践に対する裏付けを得ることもできるので読んでいてとてもおもしろいです。色々な人に読んでほしい本です。