楽級通信ぷらす

大事な事からそうでもない事まで毎日呟いていきます。

ルポ 誰が国語力を殺すのか

「ルポ 誰が国語力を殺すのか」を読んでいます。この本では、近年の子どもたちの使う言葉や、相手の使う言葉への解釈が、一昔前まででは考えられないようなことになっている、という点が指摘されています。冒頭での「ごんぎつね」の誤読問題を始めとする「え!本当に?」と疑いたくなる現状がたくさん示されていました。なぜここ数年でこのような事態になってしまったのか考えてみました。

おそらく、子どもは他の子たちとの交流を通して、少なからずその集団の言葉使いであったり語彙であったりを取得していくのだと思います。しかし、家庭の事情やネット等の普及により、昔に比べて色々な子どもたちと関わりをもつ時間が減ったことで、他者から学ぶ機会が減ったのは事実だと思います。つまり、かなり限定的な集団の中でしか学んでいない子たちが増えたことが原因なのかも?というのが個人的な考えです。友達と秘密基地を作ったり、鬼ごっこしたり、川に遊びに行ったりしていた子ども時代の経験は、そういう点から見ても実はめちゃくちゃ大事なことだったのかもしれませんね。

この本を読みながら、学校に限らず、色々な人と関わる経験をすることは、子どもたちが将来生きる上で大きな意味をもつのだと感じました。カギは「集団での関わり」になりそうですね。もちろん、私自身の考え自体が偏っているかもしれません。読んだ上で、他の方とも語り合って自分の考えを客観視する時間を大切にしていきたいと思います。