楽級通信ぷらす

大事な事からそうでもない事まで毎日呟いていきます。

読書会終了報告

3月8日(水)は「モモ」の放課後読書会でした。ファンタジーな世界観の中に,リアルな世界の本質が散りばめられているような気がする一冊です。自分たちも,知らぬ間に時間に縛られているかもしれないと感じました。合理的にしようとすればするほど,不合理になってしまうという,不思議な感覚を味わうことができました。以下は参加された皆さんのリフレクションです。A先生,そして参加してくださった皆さん,平日の夜にご参加いただきありがとうございました!
「時間を買う」。最近は聞かなくなったけど、高度成長期以降しばらくは期間が貴重な時代だったように思います。そんな時代の風刺のきいたお話だなと感じました。
モモで語られる人間らしい時間は、子どものように遊びに没頭する時間でした。
この作品は、現代人が見失いがちな「時間の大切さ」を訴えているだけではない。 「時間とは何か?」「いのちとは何か?」や「死とは何か?」を見つめ直すべきではないか? みすぼらしいほどちっぽけな存在「モモ」だけど彼女に話を聞いてもらうと、どんなに打ちひしがれている人もたちまち元気を取り戻す。これは聞く力? 「灰色の男たち」が奪っていった「時間」とは・・・・・
モモのお話は改めて深いと思いました。今の自分も管理社会の中で、自分の時間を奪われているような感覚があります。本当にしたいことができているのだろうか。自分は時間を大事に使っているだろうか。時間に使われているのではないだろうか。モモのお話には気づけていない人間の大事なことがたくさん書かれている。人生をずっと上の方から俯瞰してみてみると気づけるような感じのことをものの見事にモモという少女は言い当てているような…そんな感じがします。まあた、読み返してみたいな。葉巻の灰となって消えていくものを自分ならば何に例えられるのか、話しながら思いました。