「教師崩壊」を読みました。現在進行形で起こっているティーチャーズ・クライシスについて、様々なデータを基に述べられています。教師が足りない→業務が減らないので今いる先生方に皺寄せがいく
→追い込まれて日々の教育活動の質が低下→子どもたちも教師を信頼できなくなる…、という流れができてしまっており、最悪追い込まれすぎて自殺に踏み切る教師も…。教師にとっても生徒にとっても危機的状況です。
ヒドゥン・カリキュラムとして「時間外労働当たり前」という考えを無意識に生徒たちに刷り込んでいるのも気になりました。忙しい生徒だと、朝部活→授業→夕方部活→塾、といった1日を送っていることも。時間外労働のところで「モモ」が紹介されており「まさに!」と思わず唸っちゃいました。児童書ですが、子どもが大人に薦める本なのかもしれませんね。
ドラッカーのいう「強みに集中すべき」という一言に尽きると思いました。時も、人が割けるリソースも有限なのだから、なんでもできるわけがありません。ビルド&ビルドで積まれまくった業務のうち、成果を生まないものを勇気をもって削減し、本当に集中すべきことに集中しなければならないと感じました。
教育の転換点が来ていることを感じました。我々も準備しなければなりませんね。