楽級通信ぷらす

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みんなの「今」を幸せにする学校

熊本県熊本市教育長である遠藤洋路先生の著書「みんなの「今」を幸せにする学校」を読みました。遠藤教育長が行なってきた数々の改革の裏に込められた熱い想いを感じることができる本でした。

読んだ後率直に感じたのは、遠藤教育長のビジョンの広さです。「子どもと向き合わない時間を作り出し、人間としての幅を広げる時間を創出する」「学びの場を増やし、子どもたちの居場所を増やす」などのアクションに込めた想いから、タイトルにある「みんな」というのは子どもたち、保護者、教職員を含めた広い範囲を指しているのだな、と思いました。

そして「未来」についても、学びの選択肢が多様になる脱工業化社会を見据えていました。そのヒントをコロナ禍から得たそうです。そういった意味で、コロナ禍は「出席とは何か?」「本当の学びとは何か?」など、本質的な問いをたくさん投げかけてくれたように感じます。

終盤の方に書かれていた「学校の重心を、手段である「教」から、目的である「育」へ」という部分が心に残っています。本質的な部分を考え抜くことの大切さを学ぶことができました。自分との対話を欠かさないようにしていこうと思います。

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