「第4の波」を読み進めています。アルビン・トフラーが「第3の波」を刊行してから約40年。トフラーの畏友である大前研一氏が、トフラーが存命なら予見したであろう「第4の波」について提唱した本です。日本の現在の状況を踏まえて語られているため、今のところ「第3の波」以上に読みやすい印象です。
まだ序盤ですが、「やっぱり」と「想像以上に深刻」という感想です。日本は第4の波どころか、企業も教育も、いまだ工業化社会の第2の波を抜けきれていません。政府の策も根本解決につながるものではなく、国全体として経済成長が止まってしまっているのが現状です。
終身雇用が当たり前という世界的に見ても珍しい雇用形態が、新しいフェーズへの移行を妨げた1つの要因かも、と思いました。結局ある業務を自動化してしまっても、もともとその業務を行っていた人が行き場を失ってしまうため、導入できないというジレンマがあります。ドイツの「アジェンダ2010」のような生産性を根本から見直す策が、日本にも必要なのかもしれません。
必然的に、教育も大きく変わる必要があります。大きな転換点は近いかもしれませんね。その時に備え、自分がやれることをやり続けていきたいと思います。