楽級通信ぷらす

大事な事からそうでもない事まで毎日呟いていきます。

コロナ禍だからこそ

「この夏の星を見る」を読みました。コロナ元年の2020年、あらゆる活動が制限される中、茨城県の砂浦第三高校が開催している「スターキャッチコンテスト」に興味をもった渋谷区立ひばり森中学校に通う学生たちが、ダメ元で当校に連絡を取ります。それがきっかけとなり両校がオンラインでお話することになるのですが、そこから「どうにかして今年度もスターキャッチコンテストを実施出来ないだろうか?」を考え抜いていく物語がスタートします。

主に茨城県、東京都、長崎県を結んでの物語がメインとなるのですが、一番印象に残ったのは「コロナ禍だからこそ失われたものもある。だけど、コロナ禍だからこそ得られたものもある。」というところです。オンライン会議を中心にスターキャッチコンテストの打ち合わせや望遠鏡作りを行っていくのですが、みんな対面で顔を合わせたことのない人たちと、同じ空を共有するという、不思議な体験をします。オンラインだからこそ生まれた絆について考えさせられた物語でした。

思えば『学び合い』の会やBook Cafeをzoom開催していて、初めて繋がることが出来た方はたくさんいます。コロナ禍前は、オンライン会議という選択肢自体なかったかもしれません。そういう意味で、私にとってもこのオンラインでの繋がりは貴重なものになっているのだと感じました。

最後に、砂浦第三高校天文部顧問の綿引先生の、純粋に天文学を楽しく学び続ける姿、とても魅力的だなぁと感じました。学び続ける先生にも、色々なスタイルがありますね。自分なりの「学び続ける姿」を追求していきたいと思います。

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