2学年の数学IIの時間、前回のミニ単元『学び合い』はすごく疲弊した雰囲気でみんな学び合わないことで私もどうしようかと通勤時間に考えまくっていました。振り絞った結果として「仲良くする」と「協力する」の違いについて以下のように語りました。
「仲良くするのは人間関係をよくするため。協力するのはミッションを達成するため。君たちが社会に出てから求められるのは後者だよ。ぜひ、全員達成を目指してほしい。では、どうぞ。」
今回は流動的にみんな動いていました。特に目についたのは、「全員達成しなければならないよ!やろう!」などの声がけをしながら分からない生徒に教えるリードする子の存在です。そして、今まで相談していた子以外に聞いて回る子もいました。「あ〜だからこうなるのか!」なんて声もちらほら。なんか今までで一番「すごいなぁ…」と心から思った授業でした。本当に子どもたちの可能性を感じました。
結果として、全員達成はできませんでした。しかし達成できる可能性を大いに目の当たりにした回でした。そして最後に以下のように語りました。
「今日のみんなは本当にすごかった。なんとしても全員達成しようとする意志を感じた。意志は行動に表れるよ。なんとしてもミッションを達成しなければならないと本気で思っているからこそ、沢山の仲間と協力できたのだと思う。協力できるということは、仲が良い悪い関係なくミッション達成のために他人の力をかりることができる。社会に出てから本当に必要になる力だよ。今回残念ながら全員達成は出来なかった。でも次は必ず達成できると信じてる。期待してるよ!」
『学び合い』をやってきてよかったなぁと心から思えた授業でした。語りの内容もそうですが、それ以上に本気で語っているかどうかが問われるのだと実感しました。しかし、まだまだ全員達成はできていません。何度やっても授業のたびに反省点は出てきます。その度に思います。まだまだ発展途上です。