楽級通信ぷらす

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モダン・タイムス

この間のオンラインゼミ(https://bit.ly/3lMsgHn)でチラッと話題に出た映画「モダン・タイムス」を観ました。1936年に公開されたチャールズ・チャップリン主演のほぼサイレントな映画です。資本主義社会や機械文明を痛烈に風刺した作品で、労働者の個人の尊厳が失われ、機械の一部分のようになっている世の中を笑いで表現しています。

特にチャップリン演じる主人公が工場で働くうちに精神が病んでいく様子が印象的でした。決まった時間にスタートし、決まったラインに労働者が配置され、決まった仕事をこなしていく工場で、チャップリンはひたすらスパナでネジを回す仕事をします。少しでももたつくと他の人の持ち場に影響が出ます。しまいには昼食休憩まで全自動化しようとする実験に巻き込まれる始末。まさに工業化社会の行き過ぎた部分を映し出しているようでした。何気に冒頭の豚の群れとラッシュアワー時の人間の群れを対比してる感じがなんとも労働者の尊厳が失われていく感じを表現していてやたら記憶に残ってます。

何も考えずに社会の奴隷となる労働者になっていいのだろうか?そんな問いを投げかける映画だったのかもしれません。最初の方だけでも観ることをオススメしたい映画です。それにしてもチャップリンの身体能力ヤバいですね…。

https://m.youtube.com/watch?v=gRm0sz6lNLQ