「クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方」を読みました。クランボルツ先生、「偶キャリ」に始まり、いつも大変お世話になっております(笑)。「偶キャリ」が事例をもとに偶然を積み重ねてキャリアを形作った例を紹介しているのに対し、本書は計画的偶発性理論について、理論的な部分がかなり紹介されている印象を受けました。とはいえ堅苦しい感じはなく、あくまで読みやすくまとめられています。
計画的偶発性理論の流れは、以下のように表されると示されていました。
①好奇心(面白い)
②冒険(やってみよう)
③楽観(大丈夫)
④持続(納得いくまで)
⑤柔軟(テングにならない)
①、②、③は踏み切ればわりとすぐに越えられるハードルのように感じますが、個人的には④と⑤がとても重要になってくると感じました。
例えば、現在読書会を主催していますが、これはもともと思いつきで「なんとかなりそうだし、まずはやってみよう!」と思って始めたのがきっかけです。この時点で①、②、③はクリアです。が、開催しているうちに「深く語り合いたい人もいれば、読んでないけど語りたい人もいる…どうすれば両方の需要を満たせるか…」みたいな課題も出てきます。そんなときに④、⑤が必要になってくると思います。具体的には、以下のように考えるようにしています。
④色々な方法を試しつつ、リフレクションフォーム等で参加者の皆さんの意見を聞いてみる。
⑤わざわざ時間を作って学びにきてくださる参加者の皆さんへの感謝の気持ちを忘れない。
要するに「多様な方法を柔軟にやり続ける」の一言に尽きると思います。自分が何を目指したいかは漠然としていますが、少なくとも「今、ここに立ち止まらない」を心がけ、偶然の種となるような人との繋がりを作っていきたいと思います。