「学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか」を読みました。予想していた以上に、広い視点から学校教育について語られている本でした。タイトルに沿って、考えたことを2つ書きたいと思います。
●なぜ学校は退屈なのか?
個人的には、学校での手段が目的化しているのが最大の要因なのではないかと思いました。何のためのテストなのか?何のための学校行事なのか?何のための授業なのか?ギチギチに編成されたカリキュラムの中で、せっかく学校でしか学べないことばかりなのに、それらを詰め込むことが目的化している側面があります。教育の目的である「人格の完成」を今一度考えてみる必要がありそうです。
●なぜ学校は大切なのか?
仲の良し悪しに関わらず多様な人と協力しながら困難を乗り越えていく。これは学校教育ならではだと思います。社会に出てから色々な人と関わっていくことを考えると、これこそが大切なのだと思います。「地元つながり文化」というのも紹介されており、まさに西川先生の考える理想の社会に繋がります。
AIや世界の現状まで書かれており、筆者がそれらを踏まえてこれからの社会を作ってくれる子どもたちの育成を願っていることがものすごく伝わってきました。読書会に向けて、もうすこし自分の中で考えを整理してみたいと思います。
「学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか」