楽級通信ぷらす

大事な事からそうでもない事まで毎日呟いていきます。

最後の医者は桜を見上げて君を想う

「最後の医者は桜を見上げて君を想う」を読みました。自分の余命を知った患者、その患者と向き合う医師。双方の葛藤や感情が、重く、そしてリアルに描かれています。

この本を読んで特に感じたことは、どんな人間も、自分の中の自分と戦い続けている、ということです。絶対に「生」を諦めない医師も、「死」を受け入れてその後の人生を豊かに生きることも選択肢のひとつだと考える医師も、確固たる信念があるように見えますが、実は心の中では、迷い、葛藤を続けています。

個々の人間のもつ「弱さ」と、その人間のもつ眩いほどの「強さ」の両方を感じとることができる感動の一冊でした。正直、何度も泣きそうになりました。後から知りましたがAudibleでも聴けるようですね。通勤でも聴いてみたいと思います。