育休中の時間を縫って、読書をするのが日課になっています。今回は、Gemで作成した「Kindle Unlimited版『お金の書籍』コンシェルジュ」のオススメ本である『おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密』を手に取ってみました。
タイトルから判断するに、お金の教育で、子どもたちにお金の基本を教えてくれる書籍なのだと考えていました。が、その予想は完全に裏切られました。 読み終わった今、頭をガツンと殴られたような衝撃を受けています。経済の仕組み、格差の正体、そして「社会の中でどう生きるか」まで問う、大人にとっても……というより、大人こそ読むべきお金の教科書でした。
物語の舞台は、とある中学校の「そろばん勘定クラブ」。この時点で怪しさ満点なのですが、担当の先生が、カイシュウ先生という2mを超す大男。 カイシュウ先生が子供たちに突きつけるのが、「この世にお金を手に入れる方法は6つしかない」という事実です。その6つがこちら。
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かせぐ:自分の労働力を提供して対価を得ること。
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ぬすむ:法を犯すことにとどまらず、誰かを搾取したり、騙したりすることもここに含まれる。
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もらう:お小遣いだけでなく、年金や社会保障など、誰かの労働が形を変えて届くこと。
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かりる:借金。未来の自分から前借りすること。
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ふやす:単にお金を増やすことだけではなく、投資等でリスクを取って価値の創造に参加すること。
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???:本書の核心。
それぞれの言葉の意味は想像できますが、物語の中で生徒と先生が議論を深めていくと、その境界線は意外なほど曖昧なことに気づかされます。 例えば、「正当な対価(かせぐ)」と「搾取(ぬすむ)」の境目はどこにあるのか? 「もらう」ことは本当に楽なことなのか? 例え話は身近で分かりやすいのに、語られている本質は、経済の流れそのもの。アダム・スミスやケインズといった経済学の巨匠たちの思想が、中学生の視点を通して浮かび上がってきます。
そして、なんといっても本書の目玉は、伏せ字にした6つ目の方法です。これが何なのかを知ったとき、思わず「なるほどなぁ……!」と唸ってしまいました。 それは単なるテクニックではなく、今の資本主義社会を動かしているエンジンのようなもの。これがあるからこそ、人類は発展し、同時に格差も生まれてしまう。私たちが普段当たり前だと思っている「お金」という存在の、頼りなくも強力な正体を突きつけられた気がしました。
金融教育が必要だと言われる今の時代。 これから社会へ出ていく子供たちはもちろん、社会の仕組みの中にいる私たち大人こそ、今読むべき一冊だと確信しました。息子が大きくなった時のために、家に置いておきたい一冊ですね。 表面的なテクニックではなく、経済の本質に触れたい方は、ぜひご一読ください。オススメです。
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