「「おかえり」と言える、その日まで」を読みました。Book Cafeグループに所属してくださっている方からのオススメ本で、気になって読んでみました。
年々増加している山岳遭難。著者が立ち上げた山岳遭難捜索チーム「LiSS」では、のこされた家族のケア、そして対話からプロファイリングを重ね、行方不明者の足取りを明らかにし、捜索を進めていきます。本書では、実際の捜索の様子が鮮明に描かれています。「これが実話なの?」と、読み終わった後でも思ってしまいます。
「山ってこんなに危険なの?」という驚きと共に「遺体や白骨を捜索するってどんな気持ちなんだろう?」「何ヶ月も行方がわからない家族を待つ気持ちって…」など、あらゆる人の心情を思い浮かべながら読みました。かなり余韻が残る一冊でした。ぜひたくさんの方に読んでいただきたいです。