最近、Audibleで中山七里先生の著書を聴いています。この1週間で聴いたのは『テミスの剣』と『護られなかった者たちへ』。2作品とも、重厚感のあるサスペンス(ミステリー?)小説で、「誰が犯人なのか?」だけでなく、「正義とは何なのか?」という根源的な問いを突きつけてくる感じがしました。
また、社会的弱者や制度の限界に対する鋭い視線が注がれているのが印象的でした。声を上げづらい立場の人々、本当に守るべき者たちが守られていない現状など、軸となるストーリーの傍らに、常に社会問題に対するモヤモヤが纏わりついているように感じました。作者からの、何らかのメッセージなのかもしれませんね。
今までは、読み終わった後にスカッとする小説を読むことが多かったような気がしますが、これらの作品は真逆で、「問い」や「モヤモヤ」が残ります。とても独特な読後感で、「またこの作者の作品を読んでみたい」と思える魅力を感じました。次は何を読んでみようか……。