元放送作家の鈴木おさむさんの著書「仕事の辞め方」を読みました。鈴木おさむさんが放送作家を引退したのはわずか１週間前の3月31日。この本は、昨年引退を発表してから、仕事を辞めるにあたって鈴木おさむさんが思うことについて書かれています。
「握りしめているものを手放し、手を開いてみると、その空いた手の中に本当に大切なものが満たされていく」
この言葉が特に印象に残りました。自分が手放したくないと思って持ち続けているものも、手放すことで新たに大切なものが現れる、というものです。そして、手放すにあたって大切なのは、それまで築いてきた人と人との「縁」。たくさんの縁で形作られた「円」を広げることで、手放した後の人生の選択肢が増えていくそうです。
「おもしろい人生だね！」と周りの人たちに言ってもらえる人生を送る。そんなおさむさんのスタンスがとても素敵だなぁと感じました。おさむさんの生き方から、一度きりの人生をどう生きるかを考えさせられました。いつか「大切に握りしめているものを手放す勇気」を使う瞬間がくるかもしれませんね。
