教員自身が体験したことを、生徒たちに伝える―。これはとても大切なことだと思います。
例えば読書。初任のころは「朝読書」の時間に生徒たちと一緒に本を読んでいましたが、当時の私は読書習慣が全くなく、ただ図書室で借りた本を流し読みするだけでした。そんな状態で「読書は大事だよ」と言っても、生徒たちの心に響くはずがありません。
それが今では、毎日本を読む習慣がつき、読書は自己成長のためでもあり、一日の楽しみにもなりました。
「先生はどんな本を読むんですか?」
先日、生徒にそう聞かれたときには、おすすめの本とともに、読書の楽しさまで語れるようになっていました。本の話をするだけでこんなにワクワクするなんて―。そんな自分に少し驚きつつも、読書の魅力が自分の中に根づいてきたことを実感しました。中には「面白そう!読んでみようかな……」と言ってくれる生徒もいて、嬉しい変化が少しずつ起こっているのを感じました。
読書に限らず、お金や生成AIなど、自分が学んで「面白い」「価値がある」と感じたものはたくさんあります。授業や日常の会話を通してそれらを伝えることで、生徒たちの中にも何かのスイッチが入るかもしれません。
自分が体験して得たワクワクを、周りに広げていく。そんな教員でありたいなと、ふと感じた朝でした。

