楽級通信ぷらす

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「弱いつながり」の強さ

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フリーエージェント社会の到来」を読んでいて、弱いつながりが本当に必要な情報を得る上で不可欠である、ということを知りました。「弱いつながり?強いつながりじゃなくて?」と直感的に不思議に思い、根拠となるマーク・グラノヴェターという人の論文が掲載されている「リーディングスネットワーク論」を衝動買いし、読んでみました。

 

論文では、人とのつながりがもたらす効果をミクロ視点だけでなく、もの凄く高めの上空から俯瞰したマクロ視点でも考察していました。個人的に一番腑に落ちたのは、弱いつながりこそがたくさんの人的ネットワークをつなぐ鍵となる、ということです。強いつながりでは新しい広がりはほとんどありませんが、弱いつながりだとお互い知らない情報が多く、何より大してお互いのことを知らない知人程度の人からの情報で転職に成功した、等の研究結果も掲載されており、モヤっとしていた部分がスッキリした感覚でした。

 

生徒たちが働く社会は、10年後に3割、20年後に半分の企業が倒産する時代です。何が起こるかわかりません。そんなときに「そういえば知り合いの◯◯さんの会社、人手足りないらしいよ」と言ってくれる知人がいるだけで、かなりの生徒が救われるのではないでしょうか?そんな事を妄想しつつ読んだ論文でした。

 

フリーエージェント社会の到来 新装版---組織に雇われない新しい働き方 https://www.amazon.co.jp/dp/4478029296/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_Y5XKXPMVMREJWHPCTKVH

 

リーディングス ネットワーク論―家族・コミュニティ・社会関係資本 https://www.amazon.co.jp/dp/4326601949/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_VDGRAKDY60RYVBVTQHK8